ワタシの街では、馬は普通にそのへん歩いてます。
普段はそこらの空き地に放されていおり、いや、馬がいればただの空き地も牧場と言っていいのか。ま、とにかくこういうの普通の光景。
いつだったか近所のスーパーの駐車場に馬が繋がれているので、見てたらビニールの買い物袋持ったおっさんがその馬に乗って帰っていった。馬で買い物だもんね。これはさすがに珍しい。

暖房は薪ストーブ(格好良く言えば暖炉)があたりまえのこの街では、交通手段は馬があるし、石油が無くなってもなんとかやっていけそうだ。

今年の冬は 2004〜2005

12月からずっとニュージーランドにいます。
こちらにいる間、遊んでばかりいると思われているようですが、結構忙しいんですよ。ホント。

特に今年は、2月のボートショウに間に合わせるべく、昨年まで舵誌に連載していた『セールトリム虎の巻』の単行本化に向けての編集&校正に追われておりました。
レイアウトが大きく変更になったので、文章削ったり書き足したり、図版を追加したりともう大変。

それが終わったと思ったら、今度は現在の連載『外洋ヨット虎の巻』の締め切りです。こちらは新たに3Dのイラストを描き始めたところ凝っちゃって。

編集部もてんてこ舞いだったとみえて、舵誌3月号の『外洋ヨット虎の巻』では、校正分を差しかえずに印刷しちゃうという大ミステーク。

で、けっきょく3月号は『間違いだらけの虎の巻』になってしまったのです。スイマセン。
訂正文は4月号に掲載されますが、こちらも誌面の都合でちょっと舌足らずです。
詳しくはこちらで。

こちらはたしかロトイチ湖。アイスボックスに冷たい飲み物とサンドウィッチを入れて。いやー、いいですぜ。
ただし、写真のレパートリーが狭い。いつも前の席で漕ぐカミさんの後ろ姿ばかりになってしまうのです。

……と、なんだかんだいってこれらが終わるともう2月でした。

今年の夏(日本の冬)は、強い陽射しと爽やかな風というNZらしいすばらしい夏の陽気が続きもう最高。
まずは、昨年造ってあまり乗ることができなかったカヌーで湖にGO。

我が家の回りには湖が無数に点在していて、漕ぐ場所には困りません。
家のすぐ前のロトルア湖は風向によっては水があまり綺麗ではないので、カートップして遠征の日々です。


カミさんのキャストもなかなか様になってきた。よーっし、次のポイントは……という所で車がエンコ。道はこんなんですよ

こういうとこ通ってポイントまで分け入ります。不慣れな人は真似しないように。ま、轍があるので、車は通っているのは分かるけど

 

カヌーからの釣りではキャストがしにくいので、フライフィッシィングはやっぱ渓へ。

実は知らなかったんだけど、すぐ前の家の旦那さんはPat Swiftという有名なフライの作者であったのです。タイの工場とも契約していて彼のパターンは世界中に輸出されているとか。 「日本の本にも出ているけんね」と見せてくれました。知ってました? すいません、へたれなFFマンなもんで、そゆこと全然知りませんでした。

彼から夏の定番シケーダ(蝉)のフライを貰ったので、いざムルパラへ!!
ランギタイキのせせらぎが大変よろしゅうございます。あああ、渓流はやっぱり良いなぁ。

と、ウシウシしつつ広大な森の中を走り回り、峠を越えと調子にのっていたら、山の中で車がエンコ。
ここらの山中は人気(ひとけ)が無く、携帯電話も通じないし、車でもへたすると遭難ですよ。

なんとか里までたどり着き、一命を取り留めたものの、車は哀れレッカーで。我々もレッカー車の助手席に乗ってロトルアまで帰るはめになりました。

ロトルアからやってきたレッカーのドライバーがまたおしゃべりで、ロトルアまでの道すがらマオリの伝統や家族の話から地震と火山帯の話しまでもりだくさん。
とりあえず、前見て運転しろよって感じですが、ずっと横向いておしゃべりしている割には、法廷速度をきっちり厳守なのです。プロだなぁ。

さて、昔のマオリは人食をしていたそうで、大酋長だった彼のヒーヒーヒーおじいさんは白人を殺して喰ったんだぞ、と自慢していました。そんなん自慢すんなつーの。
彼が言うには、人の肉の味は豚肉に似ているそうで、それを知っているユダヤ人は豚肉食べないんだってよ……と、やたら博学なドライバー。なんでもそのうち酋長になるんだと。なったらお祝いにかけつけてやっからな。

最後にレッカー代(200ドル)を支払うと「おしゃべり分はタダだかんね」と言われました。

車の修理代は高くつきそうですが、まいろいろ経験しいろんな人に遇えたのでこれもまたよし、の夏でした。

トホホ、レッカー移動の憂き目に。それにしてもレッカーのアンチャン(名前をクリスという)の手際の良いこと。ま、毎日やってんだから当然か。ムルパラモーテルの主人サイモンにもお世話になりました。感謝。
とても親切でいいやつなので、ムルパラへ釣行の際は、是非ともムルパラモーテルへ。……って、他に宿泊施設ないと思うけど。

 山歩きも楽しみの一つ。単純なようですが、なんだかんだいってかなり楽しい。
様々な難度のトラックがいたるところにあり、一つ一つ走破していくのがまたよろし。

今年の目玉はこちら、Taraweraの滝。
滝というのはふつう崖の上から流れ落ちるものですが、ここでは崖の途中の穴から噴出しています。
100年くらい前の大噴火で町が一つ消えたという大惨事になった火山があるのですが、どうやらその時、地下を流れた溶岩によって空洞ができ、地底河となったんだそうな。そこから流れ出る滝なのです。

なお、ここへは植林地帯を通って行くので、パーミット(許可証)が必要です。詳しくはインフォメーションセンターでお聞きください。


崖の途中から流れ出る滝。不思議な光景であります。
こちら、行って帰って4時間ほどの行程のトラックです。

各地のインフォメーションセンターというのがまた優れもので、昼メロ好きって感じのおばさんがたいてい出てくるのですが、いやいや、どなたもメチャクチャ詳しくて、立て板に水のごとく途中のルートやらなにやら説明してくれます。昼メロなんて見ている暇ないね。ニュージーランド自由観光を楽しむなら、是非とも各地のインフォメーションセンターを訪れ、質問してみてください。大喜びで教えてくれますぜ。

その他、いつものワカレワレワの森でMTBに乗り、ゴルフに明け暮れ、庭の手入れや物置小屋のペンキ塗りに精を出し、はたまたリビングのティーテーブル造り(未完)と、大忙しの夏の日々でした。

まとめ。車1台大破、ジグソー1機ほぼ再起不能。

さあてと、日本に戻って、今年は40.7クラスで国内レースです。ちょっと楽しみ。

(2005/3/3記)
 


おっと、マウンテンバイクの事を書くの忘れた。
あいかわらずというか、さらに盛んになっているのがMTB。今年は国内選手権が行われた。写真はダウンヒルのゴール付近。来年はワールドカップがここロトルアで行われます。
本部に使われているこの車、日本の右翼の街宣車を安く買ってきた物と思われます。たぶん。

 

 

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