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「激戦!! サンフランシスコ2004」

9月はサンフランシスコのビックボートシリーズでした。
日本に戻ってからずーっと忙しくて、今日になってやっと手が空きました。

レースの方は、1-2-1-1-1-1-1という圧倒的なスコアで優勝。TP52クラスが8隻揃うと、それはもう圧巻です。連日20ノットを超える風が吹き爆走につぐ爆走でへとへとになりましたが、それだけに充実感も大きかったです。

ゴールデンゲイトブリッジをバックに爆走するTP52艇団。先頭を行くのはもちろん……。こうして見ると、ゼネカーの形もいろいろですなぁ

とにかくスピン(ゼネカー)がデカイ。コード2と呼ばれる軽風用はまだいいんですけど、コード4になるとバックの中に押し込むだけでも一苦労。

コースがまた変則なもんで、上マークを回ってコード4のゼネカーをアップ。次のマークでジャイブしながらフラクショナルゼネカーにピール(交換)しタイトなリーチングで走り、次のマークでジャイブしながらコード4に再ピールし一気に下マークへ……なんて具合。変則的なコースで、と〜っても忙しい。サンフランシスコの9月はかなり寒いのですが、それでもレース中は汗だらだらですよ。

「ウエイトバ〜ック!!」という怒鳴り声が聞こえてきそうなシーン。 ん? 外から見ると結構安定していますね。でも逝く時は簡単に逝きます。気を付けましょう

そうそう、みんなでステーキハウスに夕食に行ったら、ライバル艇<ボウジェスト>(香港)チームも隣の席に。
で、見てると、あちらは「新人クルー歓迎儀式」として腐ったゆで卵を食べなきゃいけないらしい。
「うひゃー」とか「ガヒャヒャヒャ」とか騒いでいるのでよく見るとなあんだ、ピータンではないですか。これを助っ人のオラクルチームの面々が「150年前の年代物のゆで卵である」「イニシエーションじゃ」とかはやし立てられながら涙ながらに食べさせられるというわけ。

と、うちのオーナーが、「そんじゃお近づきの印に」と言ってパクッと食べちゃったのです。まあ、ピータンだからね。
その上、「よっしゃ、んじゃ、明日から、負けた方がビール1ケースね」と賭まで取り交わし、あちらのオーナーとはすっかり仲良しになったのです。

で、桟橋でこれ。右が<ボウジェスト>のカール・コークオーナー。とてもダンディーな方でした。それにしても、なんだか楽しそうですなぁ

今回はうちの嫁さんも一緒に行っていたので、写真は全部彼女のショット。陸地から撮ったんですよ。それくらい近くでレースをやってます。
レースの記事は舵誌12月号にも書いたんだけど、あまりエスメの事を書くと読者から苦情が来るらしい。だから写真も控えめにしているみたい。
せいぜい自分のホームページにくらいはかっこいい写真をバシバシ写真載せておこっと。

いやー、きれいな引き波。湾内なので風の割に波は無く、カッ飛びダウンウインドにはうってつけのコンディションです。真風向140度で見かけの風向が80度くらいになっちゃう。艇速は20ノットオーバー。へぼなカメラボートでは追いつけません

こちらがウイニングチーム。
いつものメンバーに、今回は地元のハートウエル・ジョーダンを加えました。ローカルノーレッジってやつね。

レースだけじゃなくて、いろいろ遊びにも行くんですよ。
マイアミのレースでは何度かプロバスケット(マイアミ、ヒーツ)の試合を見に行ったんだけど、今回も激戦のさなか、みんなで野球の試合見に行きました。のんきというか、タフというか。
飲んだり食ったりしながら、ゆっくりとメジャーリーグベースボールを楽しみ、運良くバリー・ボンズの700号ホームランをこの目で目撃。いい思い出になりました。

(2004/10/16記)

3日めを終えて、ほぼ勝利を確信した時点でのショット。スコアを見れば圧倒的ですが、各レースを振り返ればかなりの激戦でした。同じくファー設計の<ボージェスト>が強かった。昨年の覇者<ローズバッド>のオーナーは、桟橋でファーデザインのスタッフと話し込んでいたなぁ。新艇造るのかな?

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