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「シェイクダウンだ」

新しいモーターボートは無事シーボニア到着。
とはいえ、新艇という物はいろいろトラブルがありますね。水漏れから電装品の不動等々、数え上げたらきりがありません。これらを一つ一つ処理していくのがシェイクダウンというものですね。

シーボニアに到着しさっそく整備の為に上架

この手の作業には慣れてはいるのですが、いかんせんマニュアルという物がまったくついていないので、配線を一つ一つたぐっていくのが大仕事。シーボニアのトキや三崎の鈴木電気など、腕に覚えのベテランがまとめてかかっても「分からないものは分からない」。
そこで、ピアソンヨットから人を呼び寄せました。
こちら、クレイグ・ゴートン君。エンジニアです。
その前はカリブ海でチャーターヨットの船長をしていたとの事。チャーターヨットといってもシナーラみたいなやつだったみたいで、まさに船長ですな。

あらかた船が仕上がったところで、オーナー宅のガレージでマニュアル発見。別送の部品の梱包の中に埋もれていたのでした。
別送品はマリーナへ送ってくれぃ!!

 

ピアソンヨット社のエンジニア、クレイグ・ゴートン君

船はごらんのようなパーティー仕様。広いデッキとオープンキャビンが魅力です。
エンジンはヤンマーの420馬力が1機。バウスラスターが付いているので、マリーナ内での取り回しも楽々。

5翼のペラは大きなスケグで囲まれていて、ピアソン社のセールスマネージャー、ジョノ・ビリングスの話では「テスト走行で100個のロブスターポット(日本で言えば蛸壺ですな)にぶつけてみたが、ペラには絡まらなかったとの事。
「17ノットでリーフに乗り上げた事もあるが、なんともなかった」と豪語していました。
ワタシはまだそんなに無謀なことは試していません。

水中排気なので、エンジン音もちょっと静か

 

インスツルメンツは、古野の最新型を日本で取り付け。レーダー、魚探、GPSプロッターがイーサネットで接続されているという物。
うーん、個人的にはそれぞれ別々に付いていた方が使いやすいと思うんですけどねぇ。
魚探は水深を測る為なのでモノクロ液晶の安い奴でいいし。
GPSプロッターはモーターボートには確かに便利ですね。自分で運転しながらチャートを見るのはなかなか難しいし。
とはいえこの機種、最新型のくせに保安庁の電子海図は使えません。やっぱり紙海図は必携です。
この辺りは、海外の方が進んでますなぁ。

(2002/8/14記)

ステアリングホイルは特注の木製。大きな画面が古野の最新型インスツルメンツ

 

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