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「ボートショウはなかなか盛況であった」

久々に東京ボートショウに行ってきました。10年ぶりくらいかな。
「もう最近は閑散としていて、マリンはもうダメだね」なんて声を良く聞いたもんで心配していたんだけど、なんのなんの。結構混雑していました。

メインはモーターボートで、釣りや引き物系(水上スキーやウエイクボード)のようですが、最近モーターボートにも興味があるワタシとしてもなかなか面白かったです。

中でも面白かったのがこちら。中村技研のブースでやっていたアンカーの実演販売。いやいや、ボートショウでは毎度お馴染みなのかもしれませんが、僕は始めて見ました。
ミニチュアのアンカーを使って自社開発製品の良さをアピールする口上がまたいい感じ。この会社が、いかにアンカーを開発することに情熱を持っているかがジンジンと伝わってまいります。
だいたい、アンカーなんてダンフォース、ブルース、プラウの3つがあればいいじゃんか、、、と思っちゃいますが、そうじゃないのよお客さん。
ってとこですな。

ちなみにワタシはブルースの信奉者です。

中村技研の実演販売コーナー。
デパートなんかでアイデア商品を売っているあれと同じような雰囲気です。

そもそも今回ボートショウに行ったのは、我が社でオーサリングしたCD-ROM写真集「海の写真館」の販売促進の為。
仲の良いお友達であるマリンフォトグラファーの第一人者、矢部洋一氏の写真をふんだんに使った価値ある1000円です。

で、通りかかった人にガンガン売りつけようとしたのですが、声をかけてみたところ、かえって逆効果みたいだったので、遠くから様子を観察する作戦に変更。
2つのモニターを用意し、一つはデモ用のプログラムを走らせ、片方には製品版を自分で操作できるようにしてあるのです。
で、観察したところ、製品版を操作して終了させちゃう人がいるんですね。(おばさんに多い事も確認)
この場合は、さささっと行って再び起動させると。こういった細やかな販売促進活動をしてまいりました。

おかげさまで結構売れたみたいです。
今後も年間4本ペースで作っていく計画だそうですのでお楽しみに。
ちなみに次号は木造リーバの世界。トンガ、ニュージーランド、と盛りだくさんの予定だそうな。

こちら、賑わっていた舵社の横にある「海の写真館」売場

良くできているのにもったいないなと思ったのがこれ。ボートのレストアをして、省エネ(というか、ボートは長いこと乗り続けましょうってこと)を訴える展示なんだけど、会場の隅の方にあるので、レストア前の面がほとんど見えないんですよね。
新品同様のレストア後の面しか見えないので、なんとなく通り過ぎてしまった人も多いのでは。

ま、新艇を売ろうとしている業者の方々には申し訳ないけど、今の日本のマリン業界ではこうした「整備」というジャンルが遅れているような気がします。欧米では船齢20年のボートなんていっぱい浮いています。現役で走り回っています。
修理や整備にコストがかかるってのが一番の問題かと思われますなぁ。

久しぶりの人混み体験で結構疲れちゃって、翌日は寝込んでしまったワタクシ、会場では出っ張りにつまづいて転ぶし。(見本市会場にでっぱりなんかつけんじゃねー)わりと後味の悪いボートショウだったなぁ。でも、マリン業界は結構活気があるという事も分かってちょっと安心かな。
(2002/2/10)

レストア前後を左右で表現していた艇体。が、会場の隅のほうにあったので、もったいないって感じ。

 

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