ニュージーランドがフライフィッシングのパラダイスだってのは、まあ常識。新婚旅行でやってきて初めてロッドを振る奥さんでも、楽々50�pクラスを釣り上げてしまう……なんて記事や写真を見たことがあると思う。

でもですね。事はそう簡単には運ばないのですよ。初心者でも簡単に……ってのは、ガイドを雇って川に入る場合のお話。
まあ、普通日本から来るという場合、足はレンタカーという事になり、これ多くは普通の乗用車でありますから、行動範囲なんて限られる。おまけに中4日なんて感じのスケジュールで効率よく釣るには、ヘリで山奥に入ったりするわけです。

道路も通っていないような山奥で、ガイドに指示された所にフライを落とせば、そりゃ誰だって釣れますわな。
ま、こういう場合、へたに経験のある旦那さんよりも、素直な初心者である奥様の方が釣果が良かったりするそうです。

ところが、ガイド無しで川に入ろうなんて場合、あまりにも広大なエリアの中で、いったい何処からアクセスしたらいいのか？　どこなら釣れるのか？　どこは期待薄なのか？　すべて自分で判断しなくてはならないわけ。こうなると、コンスタントに釣るのはやっぱ厳しいのですね。

ニュージーランドはフライフィッシングのパラダイスか？

ワタシの愛車。
屋根のボートはヨットで使っているテンダー。山にも持参し、湖で釣るのだ。

で、ワタシらの釣りはまさにこれ。ポイント探しの旅でもあるわけです。
古いダットサンの4WDトラックを日本で見つけ、18万円で購入。ニュージーランドに送ってあります。2〜3万の経費でＯＫなので、現地で買うよりお得。ニュージーランドでは4WD車の人気が高く、中古でも結構するんですね。
モーテルは１泊65ドル。1ニュージーランドドルは55円くらいだから、4千円弱。これで3人泊まれるわけだから、10日間くらい連泊してもしれてます。キッチンは付いているし。別荘なんか買うよりお得。

ガイド料は350ドル〜400ドルくらいだから、これが一番高くなる。
で、時間はあるけどお金はない我々としては、ガイドなんか雇えない。地図を片手に、日々、我が足で山に分け入る生活となるわけ。

でも、釣りなんて、人に指図されて竿振ったって面白くないでしょ。たとえなかなか釣れなくても、自分で探して自分の判断でキャストしなきゃ。で、やっとこさ釣り上げた40�pのトラウトの方がうれしいってもんですね。
で、今年もムルパラへ。もう3年も通っているので、ポイントはかなり開拓しましたね。
もう楽しくてしょうがない、初心者釣り師であります。

ちゅうことで、こちら、師匠のアツシが釣り上げたレインボー。
僕なんか同じポイントでは35�pがせいぜいです。
腕の差ってのは歴然と出るものですなぁ。